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2015年02月12日

第5期 第9回ふくおか未来塾報告

2015年2月9日
ふくおか未来塾

中経文庫の日本でいちばん社員のやる気がある会社の第5章「社長としての勇気をもつ工夫」を抜粋して、参加者に目を通していただき、簡単に解説を加えながら未来イズムについて考えた。その上でハングリー精神について各自の体験に基いて議論を深めた。創業時の苦労を考えると、確かに今はハングリー精神が薄れている。あるいは未だにチャレンジをし続けているなど、実践上では取組にかなり差があることがわかった。考えて見るに塾長は最後の最後までハングリー精神に満ちあふれていた。特に常に考えるという点においては、その姿勢を崩されることがなかった。また、数字に関しても厳しい見方をされていたと思う。以下、書籍より抜粋した文章を掲載する。詳しくは「日本でいちばん社員のやる気がある会社」を購入していただきたい。

会社をよりよくしていくにはハングリー精神が必要だ。独立して会社を設立したときは、誰でも勇気があったし、ハングリー精神をもっていたはずだ。それを思い出すことが大切だ。

100億円をつかみ損ねた話
・会社は経営者だけのものではない。会社が儲かったら、社員も利益を享受すべきだろう。私は、みんなでがんばって会社を盛り立て、より豊かになることをめざすのは当然のことだと思っている。

社長はバカだと自覚するべき
・社長というのは、単に会社をつくったから社長なのにすぎず、賢いから社長になったわけではない。私はむしろ社長はバカだと自覚すべきだと思っている。社長がもっている権限がオールマイティなものだからといって、なんにでも口を出す、あるいはすべて自分で決定・決裁・決済するなどというのは、どだい無理な話だ。
・どんな社員でも、それなりの待遇をしてやれば、義に感じるかどうかは別にして、それなりにやる気は起こすだろうし、それだけの能力は持っていると思っている。それを信じている限り、ときには後戻りすることはあっても、未来工業全体としては進化を続けていけると思っているのである。

自分の働く会社はいい会社であってほしい
・社員は自分の働く会社はいい会社であってほしいと思っているし、お客さんからも認めてもらいたいと思っている。言い換えれば、愛社精神と言ってもいいだろうが、要は、そんな社員たちの気持ちをより具体的に引き出してやることだ。

社員にまかせていい会社にしよう
・社員が任された範囲でがんばっていれば必ずそのセクションのプロになれる。どんなセクションであれ、そのプロになれば、それまで見えていなかったものも見えてくる。逆に社長はすべてのプロになろうなどという無謀は考えは捨てるべきだ。もともと馬鹿なのだ。すべての面で能力を発揮できるはずがない。社員にある程度の権限をわたして、よきにはからえでいくしかない。

経営者が忘れてはならない勇気
・いま日本に存在している700万社の大半は勇気をもって独立してきた会社だ。ところがそんな勇気で独立したはずの経営者が、ちょっと会社が大きくなってくると、すぐにチャレンジ精神を忘れしまう。勇気というものは一回使ったら消えるものらしい。

本社の建物が立派である必要はない
・会社をよくしていこうと思うには、ハングリー精神が必要だ。独立して会社を設立したときは誰でも勇気があったしハングリー精神をもっていたはずだ。それを思い出すことが大切だ。自分も会社をつくってから何年もの間、必死に営業に走り回った。目的地へは夜行列車で移動した。昼間、営業に回る時間を確保するためだ。会社をつくった人は誰でも多かれ少なかれ、そんな経験をもっているはずだ。ところが往々にして、成功するにつれて、それを忘れてしまいがちなようだ。

算数ができない社長の失敗をこやしにする
・私は社員の言うことは賛成する主義だ。だが、その前に、条件がある。算数ができるかどうかということだ。未来化成の新社長が二度にわたって新工場の打診があった。だが、私はもう一度、土地と建物の借賃、人件費、機械代、電気代、米沢から山形までの運送費などを算出させた。案の定、現行よりもコストがかかることがわかった。当然、その話はご破算にし、社長をクビにしてもとのヒラに降格した。

商売は論より体
・知らなかったことで失敗するのはかまわない。やってみるのが未来工業なのだから、たとえ失敗したとしてもやったことは評価されるし、ボーナスも上がる。だが、同じ失敗を繰り返したり、教えたことを実行できないのは、これはもう完全に能力不足だ。だから、降格は当たり前のことだった。

・未来化成の社長を降格した大きな理由がもう一つあった。社員から不満があがってきたことだ。「俺たちにはちっとも相談してこない。意見も聞かんと勝手にやりあがる」別に「ホウレンソウ」をやれということではない。さんざん繰り返してきたように「ホウレンソウ」なんてクソ食らえだ。だが、その代わり、社員がどんなことを考えているのか、常にアンテナを張り、腹を割ったコミュニケーションをしていなければ、社員の心はつかめないし、誰一人としてついてこないだろう。結局実地に学べということだ。いわゆる企業論なんて勉強したって、知識として頭に入るだけで体は動かない。商売というものは、実際に身体を動かして覚えるしかない。
  


Posted by ふくおか未来塾事務局 at 10:54Comments(0)講演・活動報告