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2012年11月27日

ふくおか未来塾in岐阜 10.19~20

ふくおか未来塾
「未来工業㈱見学&岐阜ツアー」
2012.10.19fri - 20sat
感想レポート
㈱アドイシグロ 
石黒ちとせ


さわやかな秋晴れの中、ふくおか未来塾の岐阜ツアーが行われました。
初日は、未来工業本社にて、社員食堂でランチをいただき、総務課長阪
本さんのご案内による工場見学・会社説明を受け、そして未来工業の空
気を吸いながら塾長講話をじっくり勉強した後、夜は「麦とろ」で未来鍋を
囲み楽しいひと時を過ごしました。二日目は、塾長ガイドによる岐阜堪能
ツアーで、岐阜を満喫しました。


10月19日(金)
<未来工業到着>
12時過ぎに各メンバー未来工業に到着しました。入口には守衛さんの
いない守衛室がありました。「泥棒に入られてはいけない」という法律は
なし!と、まずは指差し確認。守衛さんのお給料と泥棒に入られた被害
額、警備保障費用と泥棒に入られた被害額、経営者たるもの、固定概
念にとらわれない算数力は必要である。と塾長の本にも書いてありまし
た。

<社員食堂にてランチ>
広い社員食堂で未来工業の社員さん達と一緒にお昼をいただきました。
岐阜は名古屋圏なので、ちょっと塩味が濃い目でした。社員さん達は、
私服姿で寛いでいたので、何か、大学の学食にいるような居心地でし
た。食堂の各壁には、提案制度の優秀作品をはじめ、いろいろな掲示
物があり、食後のひと時、未来工業の社員さん達の一工夫、二工夫を
見て回り勉強いたしました。下の写真は、自社に戻ったら社員に紹介し
てみようと思い写した「従業員親睦会規約」です。同様のことは就業規
則内に付記し弊社でも行っていますが、社員主導ではありません。未来
工業社員親睦規約を見て、自主的に規約をつくり役員をたててルール
作りや運営をするのは、考える力になると思いました。


<みらいせんべい&粗品のマジック>
会議室に入り、席につくと、恒例の「みらいせんべい」と「電工用マジッ
ク」がテーブルに置いてありました。この電工用マジックは、マジックの
先を工具で挟み引っ張り出してカットして又使えるという優れものです。
電工さんは壁の裏や屋根の裏など、埃の多い場所にマジックで印をつ
けるため、マジックのインクが無くなって書けなくなるのではなく、マジ
ックの先端にゴミがたまって書けなくなるため、先端をカットして使える
このマジックはとても魅力的です。ウチの社員にもお土産に持って帰り
羨ましがらせようと思いました。みらいせんべいは味噌味でものすごく
歯ごたえがありおやつにピッタリでした。


<工場見学&会社説明>
工場見学、まずは商品展示室から見学をしました。岐阜労働局長から
の「ゆとり創造賞」や、岐阜県が主体となり戦国時代の偉人古田織部
の創造的発想を現代によみがえらせるコンセプトで創造的事業に尽力
した人物や企業を顕彰する「織部賞」の第一回受賞トロフィ(のようなも
の?)や、特許・実用新案・意匠の数々、意匠の件数2008年実績も展
示されていましたが、7位の本田技研と9位のソニーに挟まれ、未来工
業は堂々の8位でした。商品ラインナップを見せていただきながら、一部
商品の説明をお聞きしましたが、全てに一味違う商品名がつけられてい
ました。売り歩く営業部が商品名をつけるようです。


<筋トレルーム>
工場の一角になぜか筋トレルームがあり、貞池塾頭が羨ましそうに眺め
ていたのが印象的でした。

<QCサークル>
休憩室の壁には所狭しとQCサークルの進捗チェック表が貼りだされてい
ました。

<常に考える看板>
工場内、そして事務所の廊下には、「常に考える」の看板が予想以上に
沢山あり、通常の工場だと「安全第一」と貼ってあるだろうと思われるシャ
ッター上の目立つ場所にも、大きな一文字ずつのプレートで「常」「に」「考」
「え」「る」が貼りだされていました。徹底しています!洗脳活動も重要か
もしれません。

<賞与の5ランク評価>
工場見学を一周終えて、会議室にて総務課長の阪本さんに質疑応答の
時間を設けていただきました。長野から一緒に参加した社労士の荒川さ
んが一番印象に残ったと語っていた未来工業の賞与の評価制度をレポ
ートしておきます。完全年功序列で人が人を評価しない未来工業ですが、
賞与は5ランク評価を採用しているとのこと。1ランク毎の評価の差は0.
025ヶ月。例えば、平均値の「評価3」の人の賞与が2.8ヶ月ならば、「評
価1」の人は2.75ヶ月で、「評価5」の人は2.85ヶ月、30万円のお給
料をもらう人の場合で計算すると、最低ランクと最高ランクの賞与の差はた
った3万円。どのように評価を決めるのですか?と尋ねると「上司の気分だ
ろうな。」と阪本課長。

<阪本総務課長>
工場見学中、会社説明中、質疑応答中、阪本さんの「阪本節」が炸裂でし
た。未来工業の社員の皆さんの考え方として、「自分で絵を描こう、自分で
線路を引こう、自分が働かんたら会社が駄目になる、会社にしがみつくなら
考えよう、いい会社は自分が作ろう・・・」阪本課長の阪本節を聞いていると、
何か心地よい滝に打たれているようで、ずっと聞き続けたいと思ったのは私
だけではないはずです。私は、今回が2回目の未来工業見学ですが、以前
に案内役をしてくださった社員の方も、阪本さん同様、まるで自分が創業者
のように、未来工業の会社自慢を滔々と話していました。
山田塾長も真っ青でしょう。でも、もし、自分の会社の社員がこんな風に自
社の説明をしていたら、経営者冥利に尽きます。羨ましい限りです。

<塾長講話>
ホームグランドでいつもより風景に馴染んでいる塾長が登場しました。今回
の授業で印象に残ったフレーズを3つレポートしておきます。
① 未来工業は年間に新しい製品が400以上でる。1日に2個ペース。
    ・・・すご過ぎます。
② 会社にとって痛くも痒くもないことはドンドン社員に与えろ。社員の足
    を引っ張るな!
③ 全社の30%は営業を置け。
心に刻んでおきたいと思います。

<未来鍋>
初日の締めは、塾長一押しの「麦とろ」の未来鍋です。岐阜未来塾の皆さん
や塾長の演劇仲間の方も集まり、皆で未来鍋を囲み、美味しく楽しいひと時
を過ごしました。塾長の鍋奉行ぶりはなかなかでした。


こうして、岐阜の夜は更けてゆきました。

2日目へつづく。

10月20日(土)
ふくおか未来塾IN岐阜の二日目は、山田塾長のオリジナル岐阜ツアーです。
沖縄の墓巡りに続き、岐阜は「ミイラ」見学がメインと聞き、皆楽しみにしてい
ました。

<ミイラ>
まずは、ミイラ見学です。舎利堂にミイラが安置されている両界山横蔵寺は、
山門・三重塔・本堂などが建ち並び、マイナスイオンが感じられるような気持
ちの良い、立派なお寺でしたが、私達以外に観光客もなく、岐阜県は長野県
以上に観光下手なのではないかと少々疑問に思いました。その立派なお寺
は通り過ぎ舎利堂へ向かいました。舎利堂のチケット売りの女性が「ミイラ様」
について涙ながらにその生涯を語ってくれました。毎回泣き語りをされている
ようでした。素晴らしいプロ意識です。

<小山君>
金沢から夜行バスに乗りインターネットカフェに泊まって「ふくおか未来塾」に参
加している小山君ですが、今回は未来工業本社工場見学ということで、リクル
ートスーツで参戦です。履歴書を提出した模様ですが・・・。


<勘考所>
「勘考する」と言う言葉を初めて聞きました。最初は塾長の「観光」とからめたダ
ジャレかと思いましたが、谷汲の駐車場のトイレに「勘考所」という看板を見つけ、
全員ダジャレではなかったのか、と気づきました。岐阜県では普通に使われてい
る言葉のようです。「常に考える!」の土壌が岐阜県には元々あるのかもしれま
せん。ちなみに「勘考する」を岐阜の方言かと思っていましたが、広辞苑に載って
いました。

<バスガイド>
毎度お馴染みの塾長のバスガイドですが、お寺参りの前の精進落としの解説一
つにおいても、地理的なアプローチ、歴史的な背景、合法非合法などの法律知
識、そして下ネタ、ダジャレを織り交ぜ非常に立体的です。情報の捉え方、人へ
の伝え方、楽しませ方など、美しい女性でないことを除けば、超一流のバスガイ
ドさんです。間違えました、上場企業の創業者でした。

<お昼>
谷汲華厳寺にお参りをする前に、味噌田楽屋さんでお昼を食べました。山田塾長
にご馳走になりました。

<谷汲華厳寺>
ここも、1日たっぷり楽しめそうなお寺でした。お戒壇巡りもしてきました。


<車中その壱>
マイクロバスでは、山田塾長の隣席をGETし、ゆっくりお話しを聞くことができま
した。今回のツアーで一番印象にのこっているお話しを1つレポートいたします。
⇒ リストラのお話です。ソニーやシャープは売り上げが減るとリストラしてしまう
が、松下は生産現場の人間を営業所に送り込んで営業させた。「品物は在庫
でいっぱいあって作らなくていいのだから売って来い!」と。「そうかぁ、簡単な
ことなのに、それは思いつきませんでした!」と感動していたら、「松下が他の
会社の真似をしたら“マネ下と呼ぶが、こっちが真似する時は“応用”と呼ぶのだ
ドンドン“応用”しろ。」だそうです。それから「差別化しろと言っているが、真似し
ちゃいけない、とは一言も言っていない。」ともおっしゃっていました。ドンドン応
用いたしましょう!

<車中その弐>
もう一つ重要なお話しがありました。
⇒ 有名なお菓子屋の賞味期限改ざんも、某割烹の食材使い回しも、売上
100億を超えるころに起きているとのこと。「不思議だなあ」と塾長。我々も
未来イズムを実践して商売繁盛して売上が100億を超えてしまうかもしれま
せん。皆さん、その時は十分注意いたしましょう!?

<岐阜大仏殿>
日本三大仏の一つ。山田塾長は「ハリボテの大仏」と呼びますが、とても立
派な大仏様です。黄檗宗金鳳山正法寺に人知れず建立されていました。な
ぜ有名じゃないのでしょうか?岐阜には不思議がいっぱいです。

<旅の終わり>
ミイラを見て、味噌田楽ランチを食べ、お寺を巡り、大仏を見学、丸1日岐阜を
満喫し終えて、岐阜羽島駅へ送っていただきました。偉大なる経営者に学ぶ
経営塾のはずでが、何か楽しい家族旅行を終えて、親戚に見送られているよ
うな気分になりました。楽しい二日間でした。

最後に、会社説明および工場見学のご案内をしてくださった阪本課長様、未
来工業の皆様、岐阜ツアーに1日お付き合いいただきました皆様、そして、お
休みの無いご多忙の中、我々ふくおか未来塾のために2日間ご案内くださっ
た山田塾長へ改めまして感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございま
した!

以上でレポートを終わります。
  


Posted by ふくおか未来塾事務局 at 16:37Comments(0)講演・活動報告