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2012年05月18日

第2期修了 ふくおか未来塾特別公開講座

日時:2012年5月14日(月)18:30~21:00
場所:博多区博多駅東1-11-5 アサコビル10階5号室

テーマ「不景気でもやる気を出し儲ける秘訣」



44名の受講生で熱気あふれる会場

全国に657万社の会社があるが、会社を作った目的は儲けるため。

設けて社員に豊かな生活をしてもらいたい。

税金を払って社会貢献がしたい。

ところが日本人はいいものを安くと言って、過当競争をする。

リーマン・ショックというが、誰が引っかかったか。

一部の貿易会社は確かに売上が下がったが。

平均月収も一時は下がったが30万円とほとんど変わっていない。

昨年3,11で節電が問われたとき、未来工業が節電の元祖だと言ってマスコミに注目された。

それは節電ではなくコストを下げるのが目的だ。

コストを下げる方法は節約や倹約しかないではないか。

例えば当社は門番も置いてない。

泥棒に入られるのと門番を置くのとどちらが安くすむか。

セコムを使うのと泥棒に入られるのとどちらが安くすむか。

コピーの紙はすべて裏紙、新品は使用禁止。

今は高額所得法人の発表はないが、たかが4000万円の経常利益を出せた会社が265万社のうち8万社。

3%しか儲かってなく、97%は儲かっていない。

そこで儲かっていない会社の反対のことをやれば儲かるだろう。

人がやっている反対のことをやるのを差別化という。

例えば儲からない会社はすぐに人間をコストにしたがる。

人財が人材になっている。

人材は材料、貝偏で書く心がけを持って人を人間扱いしてほしい。

中小企業はパート、大企業は派遣と非正規で働く人が49%もいる。

パートは社員の半分の賃金だ。

コストは下がるが、安月給で人は働くのか?

特に平成不況に入ってパートや派遣が増えている。

パートはダメとなぜ反省をしないのか。

社員にはエサ、エサの表現がだめならモチをやる。

お客様を感動させるのは社員ではないか。



横並びではダメ。どうしたら差別化ができるか、常に考える

話はまだまだ続く。

不景気でも儲かるには、差別化をするしかない。

横並びでは安く売るしかない。

差別化はプラス思考で実践をしてみる。

ダメならすぐにやめればよい。

想像をして出来ないと言って実践しないのがいちばんダメ。

  


Posted by ふくおか未来塾事務局 at 15:10Comments(0)講演・活動報告

2012年04月17日

第2期第11回4月度ふくおか未来塾報告

日時:2012年4月9日(月)18:30~21:00
場所:博多区博多駅東1-11-5 アサコビル10階5号室

テーマ「プラス思考が変革を生む」




今回は塾生による実践報告は割愛され、120分塾長の講話と質疑で終えた。

91年平成不況と呼ばれた年は戦後最大の不況と言われました。

そのときのGDP(国内総生産)は500兆円ありました。

91年から01年、失われた10年と言われましたGDPは500兆円。

需要は全く減っていません。

売れないのは個々の会社の能力がないからです。

孫子の兵法に「敵を知る、己を知る、百戦危うべからず」というのがあります。

まずは己を知ることが大切です。

例えば、パート社員や派遣社員を雇っていて、その人たちが本当に会社のためにがんばろうと思うだろうか

パートを10万円で雇うよりも、20万円で正社員を雇えば10万円分くらいの働きはするだろう。

そんなふうに考えられないだろうか。

日給月給制にしている会社が月給制にしたら社員が休むだろうと言いますね。

休んだら引く、それは相手に休む権利を与えているようなものです。

日本人は空想をして、やってもないことをすぐに言います。

まずはやってみてダメなら止めればいい。

経営はすべて経験則でやらなくてはいけません。

そこで、ある会社が月給制を導入してみると社員が一人も休まなくなったと社長が言ってました。

週休二日制の導入についてもある会社は一度には難しいので一年に1日ずつ増やしていった。

すると完全週休二日制になったら業績も伸びたと報告がありました。

このようにやれるところから実践をしてみるといいですね。




また、1社に30%以上は売らないこと。

ある会社は10年以上も1億の売上しか上げていない。

しかも、取引先は1社だけという。

こんな情けない経営しかできないんであれば会社をやめたほうがいい。

最低は4社の取引先を作る努力が必要です。

未来工業の場合は3000社と取引をさせてもらっています。


以上、話の一部を報告させていただきました。

話の後、塾生より質問が投げかけられました。

塾長は年功序列というが、優秀な社員がいればモチベーションアップのための優遇処置が必要ではないか?

これに対し、それは必要ないときっぱり塾長は応えられました。

必要なことは全員が100%の力をだしているかです。

100%の力を出して、その結果が悪ければそれはそれでよいのです。

すると、結果が出ている社員に申し訳ないので次はがんばろうとするだろう。

なるほど、厳しい環境であっても環境のせいにしない、仕事ができない社員がいても結果だけに目をやるの

ではなく、100%の力を出す努力をしたのか、そこに目を向ける。それが未来イズムにおけるプラス思考だと

感じさせられた勉強会となりました。

終了後、博多駅中央街の寿久で懇親会を行いました。

ちなみに塾長はここのしめ鯖がお気に入りです。

写真は遠距離塾生の記録更新をした長野から参加をされた石黒さんです。

  


Posted by ふくおか未来塾事務局 at 19:27Comments(0)

2012年03月16日

第2期第10回3月度ふくおか未来塾公開講座 報告



日時:2012年3月12日(月)18:30~21:00
場所:博多区博多駅東1-11-5 アサコビル10階5号室


「日本一社員がしあわせな会社ヘンな“きまり”」出版記念

テーマ こんな時代にチャンスをつかむ方法

今回のふくおか未来塾は150分まるまる塾長による講座だった。

97%の企業が儲かってないわけだから、儲かってない会社の反対をすべき。

だからホウレンソウは一切やらない。

大企業なら、ホウレンソウも必要だろうが小さな会社にホウレンソウはいらない。

現場のことを知っているのは現場、現場を知らない人間にホウレンソウをしても意味がない。

良いものを安く売ろうとするから日本の会社は儲からない。

すぐに下等競争に陥る。

高く売るためにはいかに差別化をするかだ。

金儲けをするのは社員。

だからいかに社員ががんばろう!と思ってもらえるようにエサを考えるのが社長の仕事。

エサがいやだったらモチでもよい。

先にモチを与えれば、モチベーションがアップするではないか。


未来工業のモチとは…

70歳定年を日本で一番に取り組む。

しかも60歳から、定年まで賃金は下がらないから退職金も多い。

育児休暇は3年取得、だから3年ごと定年まで子供を産み続ければ1度も出社せずに退職金がもらえる。

それができるのも全て正社員だから。

派遣やパートは一人もいない。

ボーナスもない、退職金もないパートがなぜ真剣に会社のことを考えるか。

まだまだ、休みや5年に1度の海外旅行、クラブ活動補助、賃金制度などあげればきりがない。





山田塾長はこう言った。

やってもないことをやれないと想像で言っても仕方ない。

経営は経験則でするもの。

まずは何でもやってみる。

やってダメならすぐにやめればいい。

やってもないことを想像して、できないと言うほどダメなものはない。

後はまた塾生のレポート待つことにしよう。

第2期第10回3月度ふくおか未来塾 報告者/菅原 弘

「日本一社員がしあわせな会社 ヘンな“きまり”」出版記念【公開講座】
テーマ:こんな時代にチャンスをつかむ方法

おはようございます。
未来塾は、岐阜や沖縄にもありますが、公開講座は福岡だけです。
しゃべるのは同じ。
さて、ここに集まっている人たちは、商売人。
日本に675万社の会社がある。100%金儲けが目的のはず。
日本人は「金儲け」というと嫌がる。
素直に言ったほうがいい。
同友会では「お客様から愛されることが必要」と言う。
モノを買う、金を払う。商売は金を稼ぐことだ。初めから「金儲け」といったほうがよい。
そして「いいものを安く」と言う。儲かるはずがない。
昔、商社では紙口銭という習慣があった。ペーパーマージンである。
最近は「いいものを安く」というようになった。
日本に儲かっている会社がない。
675万社(個人事業も含む)のうち、1%もない。99%儲かっていない。

なぜ会社は金儲けするのか。
○社員がいる。まあまあの(いい)給料で、豊かな(いい)生活をしてほしい。
○税金を払って、お国のために」役立ちたい
これが会社の存在理由である。
しかし日本の会社は儲かっていない。

大企業はどうか。
めちゃくちゃ分母が大きいだけである。だから分子もでかい。
売上に対する利益率は低い。儲け率が低いのだ。
儲かっているかどうか、日本政府は6年前まで公表していた。
高額所得法人である。経常利益4000万以上である。
(法人)265万社あるうちのたった8万社である。
3%だ。後の97%は儲かっていないのである。

私のいる岐阜県は法人が4万5千社あり、1500社が高額所得法人。ちょうど3%だ。
ちょうど日本の平均と同じ。
97%は儲かっていない。大企業も利益率はダメだ。

儲からない会社は反対のことをやればいい。
未来工業はどういうことをやっているのか。
今まで54回テレビに出た。テレビで取り上げるのはケチと報・連・相なしということが多い。
ホウレンソウは食べるほうがいい。
たとえばパナソニック。合併して社員は38万人になった。岐阜県の人口は41万人だ。
大企業は束ねるのに報・連・相が必要である。
しかし中小企業の分際で大企業のマネをするのか。儲かるはずがない。
儲からないなら反対のことをしなさい。報・連・相の禁止!
同友会で周りから「報・連・相がないとつぶれる」と言われる。
経験もないのに言う。経営は経験則でやるものだ。
やったこともないくせにそんなことをいう。
私は逆をやれば儲かるだろうと思った。
「報・連・相をやりなさい」という本を書いてつぶれた会社(Y社の2代目)がある。

成果主義の禁止。
成果があったら給料上げる。評価するのは人間だ。人間がまともな評価ができるはずがない。
ウチは年功序列である。

ノルマの禁止
大手証券会社で導入している。世界一になった。
大企業はいいかもしれないが中小企業はいいはずがない。

そのほかにも、携帯電話の禁止。残業の禁止。

金儲けはだれがやるのか。
社長か。いや社員である。
社長といっても能力のあるヤツはいない。
商法が変わって今は1円あれば会社が作れる。サルでも作れる。
金儲けは社員がするのだ。
だったら、社員たちがこの会社のために頑張るぞ!と思ってもらうしかない。
これはどんな会社でも同じである。
ではどうすれば、頑張ってくれるか・・・それはエサである。
元来日本人は「金儲け」という言葉を嫌う。「エサ」という表現も嫌う。
だったら「モチ」という。
モチベーションのモチである。

エサをやれば社員が頑張る。
何がエサか。「お金」である。
給料をたくさん払ったほうが喜ぶ。頑張ってくれる。
限度を超えて払って倒産した航空会社がある。
一定の額の給料というのはいくらか。
同級生に聞いて、まぁまぁだねっていうくらいだろう。そのくらいの額じゃないか。
たまたま2010年の朝日新聞1月3日号にウチが載っていた
未来工業 65歳 ヒラ社員 年収700万円。これは多いよね。
ついでに、3年前の週刊現代・・・岐阜県で一番高いと。

未来工業で子会社を作ることになった。
社長を公募した。
電算課の社員が一番先に手を挙げてきたのでそいつが社長になって茨城に行った。
彼は自分の給料を月100万と決めた。
ウチは報・連・相禁止なので彼に社長をやらせた。
(別件で彼は2度同じ失敗をしたのでクビになって戻ってきた)

一般に女の子が一番給料が安い。その女の子でも自分で車を買う。
一番給料が高い社長は会社の金で車を買う。税務上は悪くはない(社用車という)。
4000万儲かっていないのに、3ナンバーの車を買う。
ガソリン・車検も会社の金だ。
社員は面白くない。
社員が頭に来たら(不満に思ったら)エサの逆である。
頑張ってもらわなければならないのに、そんなことしたらダメだ。
身をきれいにしろ。自分の車は自分の金で買え。
どれだけエサをやれるか・・・相場のまぁまぁの給料だ。

定年を70歳にした。当時はそんな会社なかった。
反対のことをする。それが差別化という。
うちの会社は製造業である。どういう工夫をしたらお客さんが喜ぶかを考える。
お客さんに喜んでもらう差別化・・・最終目標はこれだ。
モノづくりではなく、販売会社が売り方で差別化すべきだ。
企業は厚生年金に入っている。
その金で厚生年金会館を65個建てた。
天下りの高い給料もらう人間が運営した。
しかし運営で赤字。作って赤字、運営で赤字。
年金払いきれないから売りまくった。安く売った。
日本の政府は65歳から年金を払うという。
60歳定年なら5年間は無給だ。そうなると
○定年なしにする
○65歳を定年にする
○60歳以降は給料半分で再雇用
という方法が出てくる。
65歳が基準になったから、ウチは70歳定年にした。
そうすることにより30~40歳代が「頑張るぞ!」と思ってくれる。
感動を与える。30~40歳代が頑張る・・・これがエサだ。
70歳まで給料は一切下げない。(60歳から70歳は同じ給料)
65歳で年収700万だ。
5年後、会社見学に来たら車椅子と松葉杖ばかり間も知れない(笑)。

子供を産んだら3年産休取れる。
だから3年ごと、67歳まで子供を産んだら出勤せずまるまる退職金がもらえる。
ウチは全員が正社員だから退職金を出す。

中小企業は派遣・パートが多い。
給料半分・ボーナス10%。それじゃ、働くはずがない。
そしていいモノを安く売るという。過当競争になる。
コスト削減する。だから給料を下げる。商品の質が落ちる。
儲かるはずがない。
Sという警備会社がある。
日本初の警備会社だ。しかし今ではいっぱいあり過当競争になっている。

日本・韓国・台湾には資源がない(北朝鮮にはある)。
だからアラブの石油を買ってくるしかない。
条件一緒で日本の電力料金は、韓国の3倍・台湾の2倍。
電気には競争がない。電力会社の社員は高い給料をもらっている。
コストとは何か。
人件費が一番最初にある。
よく「人材」という。人を材料にしてはいけない。
「人財」である。
社員は財産だ。コスト削減といって人件費を下げてはいけない。

日本には6500万人サラリーマンがいる。
平均月収は30万。
‘45 日本は戦争に負けました。アメリカの給料は日本の10倍。
今、アメリカは日本より少ない。
正社員は30万の給料で、パートが半分。
帳簿上コストは下がったが、パートはちゃんと働いているのか。
誰がこんな会社で働くか!と思っているのではないか。
エサ(給料)をやったら働く。

‘85~’90バブル。
‘91~’01失われた10年。そこから10年、失われた20年だ。
‘45に戦争に負けて’46から復興に取りかかる。
日本のGDPは戦争に勝った国をごぼう抜き。‘68に世界第2位になる(現在は3位)
GDPは500兆円。
‘29アメリカは大恐慌に見舞われ、公共政策(ニューディール政策)を取って立ち直った。
日本は‘31に中国へ攻め込んで資源を手に入れ景気が良くなった。
‘68にGDP500兆円になった。それからずっと500兆円である。
それでどこが不景気なのか。
パイはある。それで取りきらないのは能力がないのだ。
リーマンが倒産した時、みんな「リーマンが、リーマンが」といった。
誰がリーマンに引っかかったのか。
リーマンブラザースは‘08.8月にサブプライムに引っかかって9月に倒産した。
スイスの銀行が引っかかった。
野村證券やみずほ銀行が引っかかったが、日本は一番少ないはずだ。
誰が引っかかったのか。
みんなビビって百貨店業界はじめあらゆる業界の売り上げが下がった。
それでも475兆円ある。5%下がっただけだ。
それで足りない業界・会社があるのか。
需要はあるのだ。能力がないだけだ。
孫子の兵法、「敵を知り己を知らば百戦危うからず」である。
需要はあるのだ。己の能力がないことを知るべきだ。
住宅産業でいうと、‘73に195万戸あった。
それが‘91には110万戸になった。現在は80万戸。
でもそれだけあるではないか。
どうやって社員にやる気を出させるかだ。

パートを使ってコストは半分になるが儲かっているのか。
97%は儲かっていない。
ウチでは入社したその日から正社員。
高学歴社会、いかにサボろうかという知恵が出る。

日本は腕がいいからいいモノを作る。
化学繊維・カメラ・時計などなど。
しかし最近不良品が出てくるようになった。
車やガス器具・家電のリコールなど。
派遣・パートを使ったからだ。
アメリカでは社員をレイオフと言ってクビを切れる。
しかし日本は社員のクビを切れないから、リストラという表現にした。
派遣・パートなら切れる。
「明日はクビだ」という人間が技術を覚えるか。覚えるはずがない。
いかに社員にやる気を出させるかが、社長の仕事(戦略)だ。

―了―  


Posted by ふくおか未来塾事務局 at 19:19Comments(0)講演・活動報告

2012年02月16日

第2期第9回2月度ふくおか未来塾 報告




日時:2012年2月13日(月)18:30~21:00
場所:博多区博多駅東1-11-5 アサコビル10階5号室

今回のモチ報告はブルーオーシャン・コンサルティング㈱の代表佐藤克行さん。

佐藤さんは商社時代の働き方を反面教師として、いかにPDCAを回し、

ホウレンソウで円滑なコミュニケーションを図るか。

競争のない商品づくり、サービスをどのように実現させるか。

経営者も社員も、どのようにしたら幸せになれるか。

このようなことを企業に提案しているコンサルティング会社として活躍している。






その佐藤さんが、次の質問を塾長に投げかけた。

1、日本中を飛び回り、未来塾へ毎月来てくださる山田塾長のモチは?何のために?

2、独創的な商品を創りだすには何が大事か?コツコツ+発想の転換?

3、ホウレンソウは全く無いのか?(予実管理、進捗確認、与信管理など)

4、業歴が長く社風が固まってしまっている会社はどうかえていけばよいか

5、社長の頭が変わらない、社員が変わればいい、教育すればいいという会社

6、放任だと何も自主的にしない会社との違いは?理念「常に考える」か?

7、社員一人一人が経営者の意識を持つことは可能か

8、社長は仕事一筋という考えについて

9、サービス業などでよくあるケースで、「もっと仕事をしたい」、「残業をしたい人は?」

山田塾長はこの質問に時間をたっぷりかけて答えて下さった。

詳細はまた塾生からのレポートを待ちたい。

今回も菅原さんからレポートが届いたのでさっそく紹介したい。

第2期第9回2月度ふくおか未来塾 報告

【塾長講和】
〈佐藤塾生の報告をうけて〉
(佐藤さんが)一人親方でやっているのは大変だ。サボったらお金が入ってこない。
未来工業は4人で始まった。
質問が出ているようだが・・・

Q9:サービス業などでよくある、もっと仕事がしたい・残業をしたい人は?

私は、マスコミで働く人を『極道』と言っている。
テレビ局のプロデューサーや映画の監督などもそうだ。
カメラを回す人をクルーという。地元の人を雇う。テレビ局の下請けだ。安く上げるためだ。
安い給料でもやる。(カタギではない)だから極道という。
彼らは昼からの取材のときには、早朝に「城」を撮るという。
その地域の名所を、空いた時間で撮っている。いつか使うかも知れないからだ。
安くても、仕事やれるのはうれしいと思っている。
舞台・映画・テレビ・雑誌・新聞などひどい(安い)収入だ。
映画で「大部屋」といって斬られるだけの役の人がいる。給料はものすごく安い。
それでも好きでやっている。
ロケで池の中で板をずっと持っている係がいる。照明係だ。20年やっているという。
うれしくてしょうがないらしい。食えないからアルバイトしている。
マンガ、今はアニメというが、これも安い。
仕事をやれるのがうれしいと思っている人の集まりだ。だから極道という。
ホテルも極道だ。
ホテルのボーイはホテルを転々と渡り歩く。
しかし、入りたては初任給だ。残業手当もない。
最後は帝国ホテルを目指している。
われわれはカタギだ。
やっぱり仕事は金稼ぎだ。金がエサだ。

Q3:ホウレンソウは全くないのか 

社員の出張で「領収書を持ってこい」という会社がある。高い宿泊先は認めないという。
「領収書は要らない」という会社もある。一律にしている。
1万円のところ、5000円で済ませれば5000円浮く。
これが知恵だ。工夫・アイディアだ。
ましてや旅費まで領収書を求めている会社がある。
JRは、運賃が決まっているはずだ。
本当に出張に行ったかどうかの証明か。社員を信用していないバカな会社だ。

未来工業はタイムレコーダーがない。自己申告させている。
紙・インクがもったいない。コストを下げるためだ。
社員のごまかし代(あるいは、信用代)とコスト、どちらが大切かだ。
これは算数だ。
社員がごまかしたいならごまかしてみろ。
じゃ、ホントに騙せるか・・・できない。
日本人には儒教の遺伝子がある。

未来工業に見学に来た塾生ならわかるだろうが、食堂のメニューは100種類ある。
380円でそのうち200円が会社持ちだ。何回食べたかは自己申告だ。
どんどんごまかしてみろと言っている。
食券を作らない。その費用がもったいない。
調査はしない。その費用がもったいない。
月末に、自己申告の数と食堂から何食食べたかの報告の数字がピッタリ合う。
未来工業は社員をドロボー扱いしない。
社員を疑っていない、信用している。社員はうれしいと思うはずだ。

社員をよろこばせるものを『エサ』という。
出張で領収書を出せというのは、社員を疑っている証拠だ。
出張は遊びではない。
努力(アイディア)が報われると、社員はよろこぶはずだ。
領収書を求められて、限度額いっぱいのところに泊ろうと考えたら、会社にはプラスではない。

見学に際に出した未来鍋は『差別化』の訓練だ。
何でも差別化する。未来せんべいもそうだ。うちは電気屋だからせんべい作るはずがない。
一番大切なのは、商品の差別化だ。
カタギの仕事は極道と違って、仕事がうれしいと思うことが少ないだろう。
いかに社員に、うれしいと思ってもらうかだ。

Q5:社長の頭が変わらない、社員が変わればいい、教育すればいいという会社

名古屋のコンサルタント協会で300人の前で話したことがある。
中小企業診断士協会で大会社の社員だった。
あなたたちは顧問先に行って「社長が陣頭指揮を取って行け」と教えているだろう。
それはダメだと言った。
戦後、社員は社長の背中を見て育つなどと言っていた。
今の社員はそんなことはないだろう。
中小企業は個人経営だ。大企業でも一族経営のところがある。
社員が頑張ったら社長が肥える。だから社長が率先してやれというのはおかしい。
先頭になってやるのは、戦術だ。
どうやったら社員がよろこぶか、エサを考えるのが戦略だ。
戦略と戦術両方できるはずがない。
天は二物を与えない。自分を天才と思うのは自惚れだ。
同友会では30年かかって1000億売っている会社がない。
全国40000社の80%が3億売っていない。
孫子の兵法、「敵を知り己を知らば百戦危うからず」である。
社長たる者、己を知れ!ということだ。

Q6:放任だと何もしない会社との会社の違いは 理念「常に考える」か

岐阜の会社で、「オレはバカだから戦略のみ。戦術は社員にやらせる」というヤツがいた。
放任主義だった。
「売るな、買うな、作るな」と山田さんが言った。
そして会社が傾いた。オにレ文句言ってきた。
放任しろとは言っていない、社員に任せろと言っているのだ。
今「売らせろ、買わせろ、作らせろ」と言っている。
高くたくさん売らせろ、(仕入れは)いいものを安く買わせろ、いいものを安く作らせろ。
そういう気持ちにさせるのが社長の仕事。
エサだ。売るのは社員の仕事だ。

Q2:独創的な商品を作り出すには何が大事?

反対のことをやれ。
電気業界(弱電業界)では新しいものは作れない。
ルールでサイズ・材料などが決まっている。
日本人は農耕民族だからヨコ並びが好きだ。
今あるもので、どうしたらお客さんがよろこぶか、職人さんが取り付けやすいか。
それが差別化だ。
未来工業での商品開発は、開発と営業が会議で決めている。優先順位はある。
電気技工士の資格を持っている。
資格を取ればお金が出る。これもエサだ。(弁理士・ボイラー・社労士など)
職人の話がわかるというメリットがある。

九州で言えば、九電工絡みの職人さんが多い。
しかし未来工業は九電工に直接売られない。
問屋を通して売る。問屋の人間に聞いても現場のことはわからない。
うちはノルマがないから、ユーザー(職人)のところに行く時間がある。
何が使いづらいか聞ける。
ノルマがあったら、問屋のところにしか行かないだろう。
ユーザーが気に入ったら、買う。問屋が扱ってくれる。
ノルマがないけれども、売り上げを上げようと思うだろう。

Q4:業歴が長く社風が固まってしまっている会社 どう変えていけばいいか

未来工業の社風は「あらゆるものを差別化しよう」。
「トイレに行ったら手を洗うな」
何でも反対にする。大皿から料理を取るとき一般にお箸を逆にするがうちでは直箸(じかばし)。
唾液には殺菌効果がある。

Q3:ホウレンソウなし (予算・実績管理)

未来工業は上場しているので4回決算報告しなければならない。
売り上げは、都道府県の人口比率で見ている。
岐阜県は200万人なので日本の中では、2%。だから売り上げが前者の中で2%なら100点。
福岡県は500万人だから5%、売り上げが全社の5%なら100点。
100点にならないところは「反省しろよ」という。
売り上げ目標があるが利益目標がないところがある。
売り上げばかりを考えていると、(安売りして)利益が悪くなる。
給料は利益から出ている。給料は利益の分け前だ。
売り上げ100点、利益100点がいい。通信簿のようなものだ。
人員はその支店長が勝手にやっている。人員が増えたら売り上げも増えるが費用も増える。

Q1:日本中を飛び回り、未来塾へ毎月来てくださる山田塾長のモチは?何のために

私は1億人がお客さんだと思っている。
電気屋さん・問屋さんと言いたいけれども。
1億人を大事にしないと、お客さんを大事にできるはずがない。
年間148回話をしている。
どこにでもしゃべりに行く。
これは訓練だ。お客さんをよろこばせる訓練だ。
その中で、間違って家を建てるヤツがでて、未来工業の製品を指名するかも知れない。

Q3:ホウレンソウなし (与信管理)

未来工業では、調査はしてはいけない、看板があがっているところは全部行けと言っている。
まぁ、3年付き合えば、倒産してもその時の損は越えているだろう。
明日倒産すると言うなら、噂が出ているだろう。
どんどん売れ!3年たって引っかかっても元は取っている。
怖がっていたら、利益は出ない。
与信管理しているほうが費用が掛かり、損する。


―了―

  


Posted by ふくおか未来塾事務局 at 17:02Comments(0)講演・活動報告

2012年01月17日

第2期第8回1月度ふくおか未来塾 報告



日時:2012年1月16日(月)18:30~21:00
場所:博多区博多駅東1-11-5 アサコビル10階5号室

今回の塾生のモチ報告は防長商事株式会社の元永専務。

宇部興産の商品を取り扱う商社として昭和13年に創業した歴史ある会社だ。

変えるものと変えられないもの、そこを見極めながら社員のヤル気を引き出す。

元永専務の苦悩と実践に満ちた報告に感銘を受けた。

塾生からの相次ぐ厳しい突っ込みにも誠実に答えていたのが印象的だった。





元永さんの報告を受けて、山田塾長は戦前戦後の日本経済を紐解かれた。

そうした中で今求められるのは「いかに差別化をするか」その重要性に触れた。

また、経営者は社員の心理状態をよく読みとることも必要であると指摘をした。





詳細は、また塾生のみなさんにレポートをお願いしたい。


第2期第8回1月度ふくおか未来塾 報告
報告者 ノアノア 菅原 弘
テーマ 「人の心を動かすために」

【モチ報告】
(社員にやる気を出させるため・モチベーションを上げるためにやっていること:別名エサ)
報告者:防長商事株式会社 専務取締役 元永 裕治氏

【塾長講和】
〈元永氏の報告をうけて〉
防長商事が創業70年を超えているというのはたいしたものだ。
建築資材(セメントなど)が好調であったのは、戦後‘45年頃からである。
空襲で焼け野原と化してしまい日本は復興に取り掛かった。
‘68年に世界第2位の経済大国になったのだから、20年で復興したわけだ。
その時期は商売になったはずだ。

‘29年に大恐慌が起きて世界中がアウトになった。
アメリカは公共事業をやれば景気が良くなるだろうと考えた(ニューディール政策)。
公共事業は景気を上げる効果がある。
日本は‘31年に満州事変が起きて景気が良くなった。
‘85年にはバブルが始まり、土地が上がった。最高は一坪2億円。
‘91年にバブルが弾けて、平成不況にはいった。失われた10年である。
じゃ、また公共事業をやろうと、時の小渕首相は10年で110兆円をつぎ込んだ。
でも効果はなかった。
‘01年、小泉首相は公共事業はやらないと言った。
セメントなどの資材はアウトになった。
公共事業もダメ、民間も家を建てなくなった。
住宅着工件数は‘73年に195万戸で古事記の時代以来、最高である。
‘74年には第一次オイルショックで狂乱物価になった。
‘94年の住宅着工件数は110万戸で約半分になった。
日本経済の指標の一つGDPは500兆円で第2位であった。
貯蓄高が1500兆円。3%あれば40兆円増える。あぶく銭だ。使えば景気が良くなる。
しかし政府はゼロ金利政策をとった。デフレになり景気が良くならない。
金利を上げれば、中小企業はダメになるのか。
‘68までは金利もあり、景気は良くなった。
貯蓄もしたし、金も使った。

建設資材は難しい。
差別化といつも言っているが、商品を変えるというより売り方を変えることもある。
歴史のある会社はすぐに変われない。
紙口銭というが紙みたいに薄い口銭だ。商社を表す表現だ。利益を出しにくい形態だ。
戦後はモノを作れば売れた。作ればイイ。売ることがメインだった。「売上主義」だ。
経営の計画は「売上」をいくらにするかにあった。だから社員に売上ノルマを課した。
利益を全面に出す会社は少なかった。
売れば褒められる。ノルマを達成すれば褒められる。
売ることに一生懸命で、安くしてしまう。だから利益が出なくなる。
給料は「儲け」で支払う。
売れ!売れ!で儲けがなかったら給料は出なくなる。
差別化・・・「わが社では利益を気にしろ!」ということでもイイ。
未来工業は、売上・利益とも追求はしない。
ただし公表しなければならないが。

社員に精一杯やれ!ということだ。
金よりもエサ。モチだ。
がんばったら上げるよって言うのは、ノルマ主義だ。
ノルマ達成すると給料がもらえる。
‘08年8月、サブプライムローンが問題になった。リーマンが引っかかり9月倒産した。
日本中でリーマンに引っかかったヤツはいない。しかしみんなが「リーマンが」と言う。
この間、看護婦までリーマンと言っていた。
野村證券はリーマンを買った。働く前から野村の社員より高い給料を払った。
わりと働いた。金をやれば動くということか。

先ほど第一土曜日を勉強会にあてたという話が出た。
出てこないと上ににらまれるからだろう。
不満を持たせないという考え方がある。
未来工業もQCで年に2回土曜日出ている。それは自由にさせている。
地区予選があり、全国大会がある。技術部だけでやっている。上のヤツは出てこない。
上がいなければ不満も出てこないだろう。社員に不満を持たせないことだ。

くだらない家電製品が増えてきたという話が出てきた。
エアコンが自分で掃除するという。日本国民がダメになっていく。
ソニーや松下は電気屋だから、テレビはいいとして、カメラを作り始めた。
カメラメーカーはあるのに、進出した。
北九州にはTOTOという便器屋がある。
松下も便器を作り始めた。過当競争だ。
本職(テレビ)だって儲かっていないのに、他の分野に出る。
本職でもないし、カメラメーカーもいっぱいある。儲かるはずがない。

差別化・・・今売っている商品の差別化もあるが、どう売るかという差別化もある。
営業の仕方の差別化である。

報・連・相禁止についての質問が出た。
上が指示してやると、下は責任がないからどうでもいいと思うようになる。
ちゃんとやらせるために禁止している。
こういうことをやりたいという提案を聞くということだ。
たとえば未来工業における「未来せんべい」などだ。
常に差別化といいながら、却下していたのでは社員は不満を持つ。
どんどん認めてやればやる気が出てくる。上に任せていては時間が掛かる。迅速にやればいい。
社員は、考えたらやらせてもらえるという喜びがある。
ダメだったら止めればいい。

日本人は怖がる・・・これが理解しがたい。
警備保障はSECOMが一番初めにやった。うまくいったらみんなモノマネし始めた。
たいがいの会社は日本にある。パン屋・うどん屋・電気屋なんでもある。
それでも始める。
一番怖いのは、向こう(大企業)は金持っている。
ウチ(未来工業)には何もない。しかし、できた。
(差別化の一つとして)「休み」を増やしたら、みんなに「お客に逃げられる」といわれた。
しかし、逃げられなかった。
同友会は全国に4万社あり、80%は3億売っていない。親子2代にわたっている会員もいる。
「お客に逃げられる」と怖がる。
『孫子の兵法』である。「敵を知り己を知らば百戦危うからず」である。
岐阜同友会で代表理事をした会員が「山田さんのところが休みを増やしてお客様が逃げなかったから、ウチもできるかもしれない」と5年計画で週休2日制を導入した。
うまくいった。社員は喜んでいるはずだ。
今では週休2日やらないところがダメになっている。
とにかくやってみる、ダメならすぐ止める。

(山田塾長は)これ(電気屋)でしか、メシが食えないと思った。
向こう(大企業)は金・技術・客を持っている。
そこで何か職人に喜ばれるものをと、考えた。
常に考える、お客さんに喜ばれるものを。
先日、松下政経塾で話をしてきて、それが雑誌になった。
見出しは「お客様を感動させる。社員を感動させる」。
報・連・相がないということは社員を感動させることである。(未来イズム)。
30の営業所がある(5つは私が作った)。報・連・相がないから30になった。
25は勝手に作ったのだ。しかし、社員は嬉しいんじゃないかな。
同友会の会員は「社員が勝手なこと(営業所を増やすこと)をしたら、金を使いますよ」と。
やった経験もないのにそんなことを言う。
自分の給料より高い給料を(部下に)支払いはしないはずだ。
もっと社員たちの心理を見つめるべきだ。

―了―  


Posted by ふくおか未来塾事務局 at 11:47Comments(0)講演・活動報告

2011年12月27日

第2期第7回12月度ふくおか未来塾 報告

日 時:12月13日(火)18:30~21:00
場 所:博多駅東1-11-5 アサコビル10階5号室
塾生のモチ発表(モチはモチベーションのモチ)は㈱ブレーンコスモスの西村 智さん。創業から現在に至るまでの経営体験と合わせて未来塾での学びの実践を発表された。




【塾長講和】
〈西村氏の発表をうけて〉
実績が落ち始めた事業を止めたのはなかなかの判断である。
日本人は農耕民族だから、止められないでいる。期待感を持ちすぎる。
同友会4万社のうち3万社は3億売っていない。
西村さんの会社の売上はすごい数字だ。
しかし、経常利益が減っていった時に、なぜ落ちたのか分析したのか。
品物か?ほかの要因か?ここを考えよ!



誰がリーマンに引っかかったのか。日本中「リーマンが」という。
この間病院に行ったら、看護婦まで言っていた。
日本人は流される。
リーマンはサブプライムでダメになった。
日本では家は時間が経つと値打ちが下がる。しかしアメリカは上がる。
貿易をしている車や電気は影響を受けたかも知れない。
しかし、なぜ日本中で「リーマンが」というのか。
自分でモノを考えよ。

日本人はすぐ流される。
ウーロン茶もそうだ。
一品で100億売っている。それに各社が飛びついた。
TPP、私は賛成である。
反対したのは農協である。「関税がなくなったら安いモノが入ってきて農家が大打撃を受ける」
安いと売れるのか。安いモノを買うのか。
農家は田んぼを遊ばせている。埼玉県と同じ面積くらいある。
それでも金(補助金?)は入ってくる。
外米は安い。しかし売れていない。
かつてタイ米が入ってきた時、買わなかった。
捨てるには産廃扱いである。金が掛かるのでタダで配ったがそれでも余った。
チャーハンにすれば食えるのに。
安い米だって買わない。安い農産物は買うのか。
グレープフルーツの輸入したとき、みかん農家が全滅するといわれた。
しかしみかん農家は増えた。
農家は250万人なのに、TPP反対の署名を農協は1000万人集めた。
日本はあらゆる物を輸入している。
農業においても、農薬や肥料は輸入している。それらが高くなったら輸出は全滅するよ。
日本の平均給与は高い。だから作るものは高くなる。しかし「いいもの」だから売れる。
このままでは韓国や中国においていかれる。



自分で考える。
日本の関税は高い。不良品はリコールされる。
車がリコール。名古屋に本社があるガス機器の会社がリコール。
技術がないから不良品になる。それは派遣社員を使っているから。
パート・派遣社員が頑張るはずがない。不満だらけだ。
頑張ってもらうには、エサをやることだ。派遣・パートは不良品を出している。
不良品ではドルは入ってこない。肥料・農薬は入ってこない。
農薬はなくても作れる。しかし肥料は作れない。
かつては肥料は人糞であった。それを運搬するのに運河を利用した。
今は水洗トイレだ。肥料がなくなり、農家を止めることになるだろう。
自分で分析して考える。

サブプライムローン。アメリカでは人が家に住むと家の価値が上がる。
貯金しない国民だから金を使う。日本のモノを買った。
しかし家の価値が下がった。借金が払えなくなった。家を没収された。モノを買わなくなった。
日本のモノを買わなくなった。
日本のメーカーが派遣のクビを切った。あちこちでクビになった。マスコミが騒いだ。派遣村ができた。正社員も怖がった。モノ買わなくなった。スーパー・デパートが業績悪くなった。
派遣は207万人いて21万人切った。10%だ。後の90%はピンピンしている。
日本はサブプライム・リーマンに引っかかっていない。
需要はある。新聞さえ読んでいれば分かることだ。
パイはある。新聞を読め。
西村さんはいい判断だ。やる気・差別化で社員は頑張る。エサだ。
ボーナスに対する考えもいい。
未来工業はボーナスは5.5ヶ月。ベースアップは年功序列。65歳で年収700万。
やるから頑張れと。
私が社長の時は月に18日営業した。
関東・東京・東北・信州などを回った。
自分で営業して回った。‘65~’73まで毎月18日営業した。
下着も取り替えず・・・馴れるものだ。
一通り実績をつくると‘74には北海道担当になった。札幌支店を作るまでになった。
‘82には沖縄に行った。’99に沖縄営業所ができた。
そこで脳梗塞になった。
とにかく自分で営業した。
社長が先頭になって売りに行くべきだ。



未来工業には経営指針書はない。岐阜同友会にもない。
いい会社の25項目には経営指針書とあるがこれは同友会向きに書いたのだ。
‘91に名古屋で上場して年に2回記者会見をする。売上を発表しなければならない。
頑張ってこれだけやろう・・・じゃなく・・・売ろうというより頑張ろう!ということだ。
オリンピックで数値目標上げるヤツはいない。「金メダル」というヤツはいる。それと同じだ。
いい会社について言う人がいない・・・だから私が言ったのだ。
25項目全部できるはずがない。
一つやってクリアしたら次にいく。
「社員に豊かな生活をしてもらう」これが柱である。人間らしい生活をしてもらう。
次に、儲かったら税金払って社会貢献する。
決算賞与ではなく、万一のために蓄積するのがいい。
投資育成株式会社の投資企業であるかどうかも重要である。

―了―  


Posted by ふくおか未来塾事務局 at 19:09Comments(0)講演・活動報告

2011年11月16日

第2期第6回ふくおか未来塾報告

14日に沖縄未来塾を終えて福岡へ。
暑い沖縄のホテルではクーラーで部屋を冷やすのがサービスらしい。

風呂に浸かって、不覚にもクラーをかけたまま寝てしまった塾長は風邪を召されたらしい。
昼食もそこそこに福岡へ飛んで見えたとのこと。




風邪気味とは言え、気迫に満ちた山田塾長


さて、今日の未来塾は内容が盛り沢山だ。
まず最初に宮崎さんより、ふくおか未来塾in岐阜の報告をしていただいた。

ブログの活動報告の内容を補填していただく形式で20分にまとめていただいた。
また、他の参加者の方からも感想を述べていただいた。

ポイントを上げると
1、社員の方がのびのびと働いているのが印象的
2、誰に聞いても、塾長と同じことを言う。
3、電気は消え、コピー機は1台、いたるところに「常に考える」が表示されている。
4、製品の展示は来客向けということもあるが、社員向けでもあるのでは。
5、社員食堂の定食380円(うち200円は会社負担)は自己申告、食堂(業者)スタッフの対応もいい。
6、提案制度、改善点の表示など、常に考える工夫がされている。
7、従業員の方の車に乗せてもらったが、最短の細い道を走った。ガソリン代の節約と言われた。
8、小さな倹約、大きな浪費と掲示板に貼られていたが、それを実践している。
9、相談役の部屋の壁に貼られた演劇のチラシがすごい。演劇と経営は共通点がある。
………上げるときりがない。





報告をされた宮崎さんと野口さん


次に野口さんより、初モチの発表をしていただいた。
モチとはモチベーションのモチのことで、塾長はエサと言う。
ここは野口さんの感想を待つことにしよう。

塾生からの報告を終えたあとは10月に報道されたNHK番組の放映。
NHKが約15分間取り上げた番組だ。

ちょうど10月7日、未来工業へ訪問させていただいた折に取材を受けていたものだ。
この番組では社員の労働条件(時間、休日、定年、残業、収入など)がテーマになっていた。

番組を終えて、いよいよ塾長の出番。
二人の報告をもとに講話が始まった。





熱心にメモを取る塾生たち




・なぜ、仕事は金儲けなのか?
・金儲けのためには差別化が必要、横並びではダメ。
・ほうれんそうは不要、自分で考えてやれよ。
・社長の仕事は社員の不満をいかに消すか、どうしたら社員が喜ぶか。
・儲かって無い会社がなぜムダをするか。ムダは止めなさい。

塾長の教えは「実践して初めて経験になる。経営は空想でものを言ってもしかたがない。」
と誠に厳しい。

さっそく、塾生の方より投稿がありましたので忘備録として紹介しておきます。

昨日山田相談役の話の中で「行動力」を「考動力」として社内に掲示してあったという話がありましたが、
「考動力」が「考働力」でもおもしろいなと思ったのと「向上心」を「考常心と」書いてもおもしろいなと思いました。
  


Posted by ふくおか未来塾事務局 at 14:48Comments(0)講演・活動報告

2011年10月24日

【未来工業】を見学して感じた事

長年行きたかった会社の見学ができ感謝しております。
今回多くの学びがありましたので、その一部をまとめてみました。

※クリックして拡大の上ご覧ください。










(合)思考プロセス研究所 宮崎孝三  


Posted by ふくおか未来塾事務局 at 12:23Comments(0)講演・活動報告

2011年10月24日

2回目の訪問も感動新たに!

10月7日(金)博多駅新幹線口に集合。
 やぁやぁ、おはようございます、と続々と仲間たちが集まってくる。
 貞池龍彦塾頭も定刻前、その時袋を出して声を上げた。「全員のチケットが入って
ない…、」と。自宅に忘れたようだ。急いで取りに走る。今度は西村さんが携帯を忘
れたと自宅へ。仕方がないではないか、次の便へ乗ろうと待つ。
 大川からの坂田さんたち二人はなんと6時には着いていたと苦笑いする。
  
 京都で出雲さんが合流。

 岐阜羽島駅では昨年同様に坂本総務課長が出迎える。早速に社員食堂での昼食。私
はメンチカツを頂く。レンコンの煮物に味噌汁に漬物がついて、380円、200円
は会社が負担し、社員は毎月20日に自己申告するという。これなら弁当は持って来ない
のではないか、と内心思う。

 相変わらず…、社内は薄暗い。今年は天井から何やら布がぶら下がっている?クー
ラーの冷気を分散しているのだという。いろいろ考えるものだ。
 研修室で韓国のテレビ局が収録した番組をビデオで観る。全てが吹き替えであり、時々
「山田さん」とか「みらい…」とかと聞こえるのだが、全くのチンプンカンプン…。その
おかげか、韓国からの工場見学が多くある、と話す。

 工場に案内される。

 どこもかしこにも「常に考える」看板が目に飛び込んでくる。

 広い工場にはロボットというかオートメーションというか、機会が勝手に動いてい
て次から次へと製品を造り出しては、袋に入れ、最後の梱包までやり、それをまた別
のロボットが積み上げる。あるいはまた運ぶ…、これなどはディズニーではないが、
子供がいつまでも飽きずに喜びそうだ。これだけの機械を少ない人数で管理してい
る。これら全てを人力でやるとすると…、何百人と必要だろう、と考える。
 それを未来工業では1990年初期から取り組んできている。

 山田昭男・創業者の部屋、壁いっぱいに全国の開演中の演劇チラシが貼りつけてあ
る。それを当日分、あるいはライオンキングなど各地で公演されている同名のチラシ
が年代順に貼られている。青年の頃の夢を今なお引きずっているのだから…、恐れ入
る。

「社員を感動させる」、山田さんのもっとうの一つ。おそらくその前には山田さん自
身が感動しているはずだ。この前出演のテレビ番組「カンブリア宮殿」の録画を観
て、そう思う。この頃は「日本一休みの多い会社」としての紹介が多く見受けるが、
これなども創業時から標榜し、それが実現できるにはどうするか、を考えながら試行
錯誤して来たのだろうか。いや、もしかしたら…、最初から脚本を書き、役者を配置
し、全国の工場を舞台に見立てて公演して来たのではないか、一人二役も三役も当た
り前、何でも自分たちで考えて、やる。という仕事の流れ、節約の精神、とてもとて
も短期間に浸透するはずがないではないか。

「差別化」とも話す。

 最初から他と違う商品づくりを始めている。
 他社のもの真似はしない。徹底した差別化を推し進めていることが解る。節電・ユ
ニフォーム無し・提案制度
何百人もいる会社にコピー機がたった1台…、話しを聴いた時は耳を疑ったものだっ
たが、目の前の一台がこれだ。その前には「10枚以上は印刷機を使え」と貼られて
ある。

 昨年から今年にかけての話題は、ピラミッド貸切の社員旅行。しかもクイズ正解者
は1年間の休暇が与えられる、と。これにはマスコミが飛びついた。全国各地の新
聞・雑誌にミニコミまでが取り上げた。残念ながら震災で流れたが…、あくまで独創
である。
 
 本日は山田塾長のお誕生日。
 確か昨年もこの時期だった。名物「未来鍋」を出してくれる料理屋へ移動。ここで
演劇鑑賞を楽しむ「山田塾」のメンバーが合流。共に誕生祝いをする。さあ、先ずは
乾杯だ。花のプレゼントにお祝いのスピーチなどがあり、私たちはカチャ―シーを出
しものとして、ハイヤ、イヤサッサと踊る。

 8日(土)6時朝食、7時出発。
 目的地は白川郷。私は15年振りの白川行き、友人と会える喜びでワクワクドキド
キ。
 村役場に着くと、村長との座談、世界遺産前後と現在の悩みなど…、こんな小さな
村に全国から観光客が押し寄せている、というのだが村の財政は全く改善されないと
苦笑いする村長。しかし、そうだろうか。

イシカワ経営企画研究所
石川元則  


Posted by ふくおか未来塾事務局 at 11:22Comments(0)

2011年10月15日

まさに百聞は一見に如かず!

未来工業を訪問した感想は、マスコミの情報だけでは分からないことはかなりあるということ。大きく3つ

 1)至る所に予想以上に「常に考える」そして製品の進化の歴史の視える化
 2)決して派手さや煌びやかはなく淡々と整然と仕事が進んでいること。
 3)2日間を通しての山田相談役の気遣い。社員だけでなく私達までへも愛。
   愛が未来工業の全ての基礎だとハートで感じた。 
 
 以下、時系列的に見たこと、聞いたこと、思ったことを羅列します。

社員の服装が思い思いの格好。(営業の方は1名ぐらいしかいなかったが、スーツか?)
働いている社員自然体な感じ。気負いなし。
至る所に、階段の踊り場ごとに、非常扉の上に、トイレの鏡にと視線の先に必ず「常に考える!」の看板がある。


社員食堂の入口、応接の近くに数々の製品の進化の歴史が展示されている。 
これは会社訪問者向けと言うよりも自社の社員への意識付けのためと思う。
「効率の良い職場は静かである」というドラッカーの言葉があるが、静かに淡々と仕事が進んでいるのを感じた。


工場内は場所によっては、かなりオートメーション化が進んでおり、一人で広範囲の機械をオペレートしている方もいた。
ホウレンソウ禁止といえども、工場内の生産設備などは購入の稟議を上げる。きちんとした理由であれば、殆どの稟議は通る。とのこと。


食堂のおばさんも対応がいい。一人ひとりに「カツカレーはもうなくなったんだけど。。」とか「あと、お味噌汁とお新香取ってね。」などと明るく親切な対応。社員ではなく委託しているそうだが、いい会社の雰囲気は伝染するのか。
昼食は、380円に対し200円の手当が会社から支給されるが、自己申告。ごまかす社員はいないという、ここでも性善説。


提案制度の他に部署ごとにQCサークルを実施


営業マンのノルマ無しの目的の一つに、ディーラーである2次問屋ではなくエンドユーザーへなるべく足を運びお客様の声を直接聞くことというのは初めて聞いた。
営業マンも残業ゼロかの質問に対し、客先で17時になったから、ハイさようならというわけには行かないので営業手当を給付しているとのこと。実際の残業時間がどのくらいなのかを知りたい。
17時30分頃、ほんの数人、残業している。残業ゼロではないではないか?と思ったが、未だ17時半でこの人数のみというのがすごい。


日本の知財所有権は、特許、実用新案、商標登録、意匠で構成され、意匠はほんの少し
「社員達が生きてて良かったと思える会社創り」 これは本質を言い表して言える。社員がやる気にならないわけがない。


翌日、白川郷へ

山田相談役、石田様、先生(名前失念しました。)が土曜日のお休みにもかかわらず、早朝から白川郷観光につきっきりで対応してくださった。

・先生は車中もずっと車窓からの景色に説明をしてくださった。
山田相談役は白川郷の2階の換気のための葦簾の不安な定部分に「強度確認!」と言って乗ったり(危ない)、有料見学の立ち入り区域に防止柵を乗り越えて侵入したりと小学生のようなことをしていた。こんなところから常識という管理限界から外れようとしているのが分かる。
山田相談役はつねに駄洒落を言っていた。これも脳内活性化に役立つと思った。

以上です。

報告者 佐藤克行 ブルーオーシャンコンサルティング  


Posted by ふくおか未来塾事務局 at 17:49Comments(0)

2011年10月12日

塾長の人間性に触れた二日間だった。

今回未来工業を訪問して感じた事は、自分なりに想像していた事と全く違った事である。どこにでもある普通の工場の雰囲気であり、静かな事務所の風景であった。



ただひとつ未来工業の企業風土を垣間見たような場面があった。それは会社に到着して昼食を社員食堂でおいしく頂いた後セルフで食べ残しを捨てて食器を返却する訳であるが、ごはんはもちろんのことおかずの食べ残しが皆無であった。無駄な事はしない、もったいない精神が全社員に浸透している証ではないかと思った。



日本一社員満足度の高い会社、日本で一番社員のやる気がある会社になれた原動力はなんだろうかと自分なりに考えてみたが結局結論は出せなかった。ただ言える事は一朝一夕にして成らずと言う事だろう。



長年に渡る山田相談役の一貫した経営方針と会社が儲かれば社員に確実に還元する姿勢と実績の賜物ではないだろうか。そして最大の要因は創業者である山田相談役の人柄、人間性に帰するところが大きいのではないだろうか。



自分たちが頑張って会社が儲かれば、この人だったらきちんと還元してくれると思わせる信頼感がベースになっているのだと思う。



今回2日間にわたって山田相談役とご一緒させていただいた訳だが、オーナー経営者にありがちな私利私欲を全く感じなかった。山田相談役の懐の深さ、器の大きさを痛感した会社訪問ツアーであった。



今後、山田相談役の人間観察がますます楽しくなりそうだ。

報告者 ㈱ブレーンコスモス 西村 智


  


Posted by ふくおか未来塾事務局 at 19:20Comments(0)

2011年10月12日

未来工業を見学して

福岡安全センター株式会社 内山 守太

今回は昨年に引き続き2回目の訪問であったので、今当社で実施しようとしている未来イズムへの挑戦が、本物に対してぶれていないかどうかの実態をじっくり見ることに努めた。

今回も坂本課長からのご案内を受けたが、山田塾長と変わらない話し振り、そして話の内容が山田塾長が未来塾で話されている内容と全く同じであることに改めて驚いた。

未来工業の工場内部と社員との会話を思い出しながら、今年発行された会社案内と9月発行の社内報「ミライ」110号を読んでわかったことは、未来工業の原点は会社案内2ページの「プロローグ」と、社内報2ページの「原点回帰」に、そして「常に考える」の原点は会社案内5ページの「QC活動」と、社内報8ページの最多提案者の「改善提案活動報告」に、しっかりと記載されていたので、参考として下記に転載させて頂きました。

これらを参考にして、当社においても「常に考える」習慣を根付かせたいものです。

参考
1.プロローグ(全文を引用):
ミライ工業の未来は西濃に旗揚げした未来座の未来からきている。
当時は新劇の全盛期。世相へのシュプレヒコールとして活動に社会性があった。一人で何かする事より、集団で事を起こすことの力に気がついた。演劇は客席との対話だ。囲まれる空気の波が押し寄せる。客席の感動がまず皮膚から伝わる。人を感動させることは難しい。だが、感動はそれを接点に若い力に精彩を放つ。
 演劇集団は、企業になった。企業は大所帯になったが人々をいつも感動させることを忘れない。感動はいくつもの特許商品を生んだ。
 感動は人々の心に泉をつくる。

2.QC活動(抜粋)
「・・・。仕事は圧力をかけるよりも共に伸びようとする働きかけの方が人間らしい仕事であるという考え方に基づく・・・。」
「管理とはある特性をねらいの範囲内に維持する事を云います。特性値が管理下の内側に在れば正常で外に出ると異常です。品物の品質はずっと正常状態にあるのが望ましいのですが時々異常が出ます。すると原因をいろいろ調査し改良を重ねます。改良することにより進歩します。これは人についても同じです。管理限界内にある志向より、限界を外れた思考を特に大事にするのが未来工業です。世の中の常識という管理限界内に志向がある間は、他より抜きんでた商品は生まれません。常識を身につけたうえで、常識から飛び出す管理限界はずれ人間が、これからの未来工業を大きくしていくのです。」

3.原点回帰(抜粋)
 「・・・。社員一人一人の良い意味でのプライドと、恵まれた環境(会社)に感謝する謙虚な気持ちと原点回帰(当たり前の事を、当たり前に)と考えます。
営業における原点とは、何でしょうか?それは物(商品)を売ることです。商品を売るために、どうしたら良いのか?この一点に集中する事です。」

4.改善提案活動報告(抜粋)
 「・・・改善活動を始めた頃は、機会のトラブルがないのは当たり前なため、改善しても提案として出していませんでした。名ので、当然のことながら、年間の「個人目標提案件数」には届かず、いつも怒られていました。活動を続けるにつれ、何も形に残らずもったいないと感じはじめ提案書に書くようになりました。昨年までは、効果の大きなものしか書きませんでしたが、今年度は「1つの改善活動に対し1枚の提案書を書く」を目標にしたため、このような件数になったのだと思います。」  


Posted by ふくおか未来塾事務局 at 12:50Comments(0)

2011年10月12日

第2期第5回 ふくおか未来塾報告

行ってきました、見てきました!未来工業㈱



出発時にちょっとしたトラブルに見舞われて、到着時間はちょうど12時。
ふくおか未来塾様の看板に出迎えられ、さっそく正面の掲示板に目を移す。

山田塾長直筆の「小さな倹約、大きな浪費」が目に飛び込む。
さっそく、総務課長の阪本さんの案内で社員食堂へ。

1食380円(会社負担200円)で、自己申告制となっている。
ここでさっそく未来イズムを体感する。

廊下はもちろん真っ暗。
電気がついているのは事務の真上だけ。

食事を終えると韓国で放映されたDVDを鑑賞。
その後、未来工業の製品紹介と工場見学に入る。






至るところに「常に考える」「なぜなぜなぜ」の看板がかかっている。
そして、提案制度の集計表や優秀提案の貼り出し、QCサークルなど常に考えるの実践が表示されている。






テレビで紹介されている蛍光灯の紐、1台しかないコピー機、机の足に履かせているテニスボール等。
ありとあらゆるところに工夫がされている。









また、機械には改善箇所が表示されたポップが付けられている。
これらの改善により、省力化が相当進んでいることが見るだけで理解ができる。






工場見学終了後、山田塾長自らQ&Aに対応をしてくださった。
こうして、百聞は一見にしかずの見学が終了し、一同は未来鍋が待つ「麦とろ」へ。



ちょうどこの日は山田塾長の誕生日。
岐阜の未来塾生が素敵な花束でお祝いをされた。

われわれ九州人は・・・
1、宮崎さんが名刺で割り箸を一刀両断、既成概念を打ち破る実践を披露された。
2、ハイサイおじさん石川さんによるカチャーシーをみんなで踊ってお祝い。
3、そして博多祝い目出度と手一本で締めた。
博多祝い目出度の2番、3番
2番 こちのお鍋は未来のお鍋 未来のお鍋
   モチとやる気が湧き出ずる エーイ ショウエ・・・・
3番 さてもうれしいや 未来の親父 未来の親父
   傘寿 傘寿に 金が降る エーイ ショウエ・・・

翌日は白川村を訪ねた。
ここは経営者の団体、まずは白川村の村長を訪ね世界遺産白川郷に関する知識を得た。








お天気にも恵まれ終日観光を楽しんだ。  


Posted by ふくおか未来塾事務局 at 11:13Comments(0)講演・活動報告

2011年09月18日

多くのお持ち帰りができました★

塾長のお話しは、前回のVTRの時もひとつひとつ首肯するものばかりでしたが、
今回もとてもいいご質問のお蔭もあり、とても私にとっては「お持ち帰り」の多い
会でした。

前回もそうでしたが、どうもマスコミが着目するのは、未来工業の「見えやすい」
仕組みにばかり(給与制度、休暇制度、人事制度、販売チャネル戦略などなど)
に偏っていて、それが、今の未来工業さまの強みになっているかのように誤解
されていると感じます。

山田塾頭のお話しの一番肝には、必ず、「人の心持ち」に関わる言葉がでてき
ます。それから、どんな人でも「そうだよね」と頷くような当たり前の「人の心持
ち」様から出発して、「論理的に」ものごとを「考えて」、仕組みややり方(=戦
術)が組み立てられています。

たとえば、印象に残ったものをあげてみます。( )は天野が勝手に付け加えて
います。

うちは、だれでも(エンドユーザーが)知っている「ナショナル」にはとうていなれ
ないから、(エンドユーザーではなく)「職人さんにほめられたい」ということから
出発した。(それで従来の発想にはない商品をどんどんだせた。)

未来工業は一次卸はやらなかった。やれば楽かもしれないが、職人さんの現場
の声がはいらない。現場の声がはいらなければ工夫ができない。

100%持てる限りを尽く、世界最高を競うオリンピックですら、金銀銅が分かれる。
だれも手を抜いたりしていない、全力を出し切ったって差はつく。だから、100%力
を出し切ってそれでできなければそれは仕方ないじゃないか。それ以上の目標な
んか(経営者が作って「さあやれ」といって与えたって)意味がない。むしろ、(目標
を与えるより)100%力を出し切るような環境をつくること、そして社員に(他から与
えらえる目標ではなく、自ら)100%力をだすことようにがんばってもらえること。そ
れ以上やることはない。(だから未来工業は目標がない)

(電話をうけた女性社員が)自分で価格を決めて電話に即答するっていうことだって
アメだよ。だってうれしいじゃないか。自分で決められるって。

決算賞与は会社業績で下がると金額がさがる、あるいはだせないということになる
から社員にとっては不満になる。だからやらない。
そのかわり、約束している5.5か月は何があっても守る。
(だから安心のベースはきちんとあって、それは安定的に守ることが大切。モチベー
ションはもっと別のこと。)

ちょっとでも工夫をすればすぐ市場にだす。どんなに他社がだして売れているからと
いって同じものは絶対ださない。そうすれば、工夫した社員はうれしいじゃないか。
社員にとっての喜びだよね。

どんな工夫か、それが良いか、悪いかは問わない。どんなにつまらなく見える工夫でも
工夫していればすぐだす。良いか、悪いかはその市場であるお客さまが決める。
事前に「良い」と思ってだして売れなかったら、社員が悲しむだろ。

どうせ喜ばれないお歳暮なんかにお金は使わない。全部禁止。
そんなことより、お客さまにかかるコストをどれだけ軽減して差し上げるか、それが本当の
サービスだ。だから、問い合わせのお電話をいただいたときにお待たせせずに、即答する
ことがサービスだ。


よく、トヨタ自動車のカンバン方式を他社が取り入れて、目に見える仕組みやサプライヤ
ーとの協力関係などを築いても、全然成果が上がらないことが報告されます。仕組みだ
けまねても、実は、もっと違うところに本質はあるので、だめですよね。

というわけで、次回もどうぞよろしくお願い申し上げます。
このような刺激的な場をいただけることを深く感謝しております。
ただ、ひとつだけ、もっと参加者同士でも議論がもっとできたらいいなあと思いました。そ
れは、後の飲み会なのかもしれませんが、なかなか用事があり、参加できないですね・・・。
塾頭も飲み会はいつも参加されておられるのでしょうか。

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天野緑郎

MC&フューチャーコンサルティング
みんなで知恵と力を束ねて未来を創ろう
  


Posted by ふくおか未来塾事務局 at 21:29Comments(0)講演・活動報告

2011年09月17日

やる気の根源は何か!第4回未来塾参加感想より

山田塾長は、業界では有名人ですが、初対面にもかかわらず「ざっくばらんで人の話

をよく聞かれる方」という印象が強烈に残りました。



また、産業界や過去の経営者(松下幸之助さんなど)の一般的な事ではなく、根底に

ある真実(真髄)を非常によく研究されておられるように感じました。



未来塾が始まる前に名刺交換し、松下幸之助さんの話をしましたが松下の社員や一般

的に知られていない事をよくご存じで驚きました。



松下幸之助さんの勉強法について、私が幸之助さんの側近の人に聞きましたが、経営

学の勉強より「過去の歴史上の人物」の考え方を徹底的に研究されて、それを自らの

考えに置き換え事業に活かした方だと言う事でした。



山田塾長もその人物の真髄を研究されて、独自な考えをされておられるようです。



今回初めて山田塾長から直接講話を聴き強く感じた事は、日本一「やる気」のある会

社で「高い収益」をあげている最大の要因を知る事ができた事です。

*「人の行動を促す考え方(プロセス)」で「常識の逆を行く経営」、具体的には

全員の「創意工夫」と「仕事の徹底したムダ取り」で収益を上げるという事です。



すなわち山田塾長は、メンタルブロック(固定観念)を外し、これまでの「考え方

(思考)」を変え発想が一般的ではなく逆転の発想の実践者であるという事です。



従って、未来工業の見え易い表面的な「休日が多い」「残業禁止」「海外旅行」など

世間が驚き注目する内容だけ見るのではなく、その根底にある「考え方(思考)」

「戦略」「戦術」をしっかり学んで今後の活動に活かしていきたいと考えています。





講話のポイントを簡単にまとめてみました

【「やる気」の根源は何か?】

・松下電器に学んだ 松下幸之助さんの研究をものすごくされている

一方では大会社の松下に勝つためにはどうしたらいいか

 従業員4名で必死に考えたこれが「やる気」の根源だ!



・日本人は自己責任がない・・子供が池に入って死んだら市役所が悪いと抗議する

 ⇒日本は統一規格がある 

・海外ではコンセントが違う 

・電気製品は巾が広い、TVは多くの種類の電源コードがあるがコンセントは共通

・お客はコンセントのメーカーを問わない

・スイッチボックス

 規格が統一されている 統一されている中で工夫の余地がある

 大手の松下(社員数う38万人)と同じ物を造っても売れるワケがない

 取り付けやすい方法を考えた:簡単、早く、安く、綺麗にできる方法を考えた

 職人に褒めてもらいたい、褒められると「やる気」がでる

 創業当初4名全員で「やる気」を出して必死に工夫する必要だった!

 「やる気」を出すためには、全員が「頑張るぞ!」と思ってもらうこと

 大手がが未来工業製品を真似した、中小企業は他社を真似しないこれが問題だ!

 未来工業はライバル会社を研究している、ライバルのカタログを壁に貼っている

・未来工業の社員には大手に勝つために頑張ってもらわなければいけない

 社員が頑張る為に、「エサ」をやる

 どんな「エサ」をやるかという戦略が社長の仕事だ!

・売る方は、高く売るか多く売る事を考えること

⇒一般的な会社は「いいものを安く」と言っているがそれでは、どこで儲けるか?

会社は利益を上げる事が大事だ!

・大手は分母がめちゃくちゃでかい、分子が小さくても十分儲ける

・ITなどサービス業は30%が目標

・何の為に仕事をしているか

⇒社員の幸せ、税金を払って社会に貢献する、これを明確にする事!



【ものの考え方が大事】

 社員が「頑張る」ように仕向ける、「頑張る」「やる気」を起こさせる為に

「エサ」をやる

 その「エサ」とは、社長が命令するのではなく、「好きにやらせる」も「エサ」だ

と思っている



【目標設定 「やる気」】

・オリンピックでも全選手全員100%力を出しているが金・銀・銅メダルがある

 100%力を出し切る事が大事で順位はあるものだ

 皆が100%能力を出す事が大事、それ以上はムリだから

*問題は皆が100%力を出す様にする事が大事、一人一人変わる事が大事で結果は変

わってくるし、いい成果が生まれる

 それ以上のものは、あり得ないし望まない

 したがって、目標はないしノルマもない

・今は2部上場の為に社外用として目標設定をせざるをいないので、設定している

・従って、社内的には目標設定はない!



《ポイント》

*目標を設定し、如何したら目標を達成出来るかを考える時間があったら

 如何したら「社員がやる気」を出す事が出来るかを考えた方がいい!

・目標を設定し目標達成をやるか、如何したら頑張ってくれるかの2つを考えた時に

如何したら頑張ってくれるかを先にやる事が大事!



《ボーナス》

・年間2回に決めている決算賞与は、絶対にやったらダメ

 皆で頑張って稼いで皆で分けるものだが、景気の波がある

 人間は上がった時は喜ぶが下がった時のショックは大きい、頭にくる、日本人は

マイナスに敏感でやる気が出なくなる、社員の嫌がる事はやらない

・未来工業は、不況時でもボーナス5.5ヶ月一定、毎年ベースアップはある

下げない事が「エサ」である!



以上

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【「意識改革」歓喜の映像満載!】 弊社URL: http://www.spk-3.com 

 合同会社 思考プロセス研究所 ”思考は人生を豊かにします”
   所長 宮崎孝三
  


Posted by ふくおか未来塾事務局 at 08:53Comments(0)

2011年09月15日

第2期第4回 ふくおか未来塾報告

















3ヵ月ぶりの塾長はパワーアップ



(1)塾生からの質問
 1.今のような経営を始めた切っ掛けは?
   何か大きな心の変化があったのですか?

 2.山田塾長より
  
  ①世界の松下に対して4名の自社がどうやって戦うか?
   新商品を開発するにも、法的な縛りにより規格が決められており、
   大手と同じ手法で戦っても勝てない。
   
  ②どのようにすれば、勝てるのか?
   キーワード ・・・ やる気で差別化

  ③そもそも日本人は、自己責任の意識が低い
    ・日本人は、子供が池に落ちたら役所に文句を言う
    ・TVのプラグが合わない時は、売ったお店に文句を言う
    ・NTTの株価が下がったときに大蔵省に文句を言う
   日本人は高学歴にもかかわらず、多くが「人まかせ」の思考、行動を
   とっている。
     
   電気工事のための様々な部品も同じく、国の規格に合わせた商品を
   何の疑いもなく多くの職人さんたちが利用していた。
   そこで、未来工業では、職人さん達から
    「簡単、早い、きれいに取り付けれる。次も使いたい!」
   と”ほめてもらえる”プラスαを考え、商品化した。

  ④社員のやる気の源は?
   顧客から自社の商品を選んでいただき、世界の松下に勝つための
   キーワードである”社員のやる気で差別化”の源は、
    「やる気」の源=職人さんたちからの”おほめの言葉”
   という要素がある。


















(2)塾長講話
 1.そもそも会社とは
  
  ①大企業と中小企業
   世界の松下は、未来工業のヒット商品をすぐにマネで新たな商品を
   提供した。大手は、マーケット、ライバル企業を調査し、社内共有し
   マネをしてでも自社の商材の競争力を高めている。
   それに対して中小企業の多くは、自社のことで精一杯になっていて、
   自ら調べる、行動することがなかなかできていない。
  
  ②そもそも会社の目的は「金儲け」
   では、金儲けは何のため?
   社員の給与、豊かな生活を送るため、税金を払って社会を良くするた
   めにある。
   良い物を安くでは、儲からない。良い物は高くすべし。
   高くてもお客様から選んで頂くには、理由が必要である。未来工業では、
   社員一人一人の「工夫」を商品に生かすことで他社と差別化している。

  ③社長の仕事と社員の仕事
   上手に「金儲け」をするには、社長と社員は異なる役割をもつべき。
   社長の仕事は、戦略を考え伝えること。戦略とは、どのようなエサを
   出すかも一つ。いかにして売上を上げるか?いかにしてコストを下げる
   かは、戦術であり、それは社員の仕事。

  ④社長が一人でやり過ぎている(一人の限界)
   社長が戦術まで考え、指示することには限界がある。社員に戦術面を任
   せることで社員の「やる気」が生まれる。


 2.社員がこの会社で頑張りたいと思う”やる気”
   ~ どのようなエサをだせば良いのか? ~

  ①決算賞与はエサになるか?
   未来工業では、決算賞与はだしていない。
   賞与は年2回、合計で5.5ヶ月分を支給している。
   これは、収益に関係なく継続している。

   決算賞与は儲かったときに多く、そうでない時は少なくが原則である。
   このことは、社員は頭で理解できるが、実際に支給が減ると心では納
   得できない。マイナスの心理が大きくはたらき、結果としてやる気を
   なくしてしまう恐れがある。

















熱心にメモを取る右手前が野口さん。

(3)野口の主観
  下記は、昨日の勉強会から感じた私の主観です。皆様とが違った考え
  かもしれません。皆さんからのご意見をいただければ幸いです。

  エサは、2種類(果実、タネ)あるのでは?

  ①果実というエサ
   カンブリア宮殿でみた未来工業の差別化の例として、
    ・ライフワークバランス(ライフ>ワーク)
    ・どんなアイデアでも最低500円
    ・全社員で豪華海外旅行
   などが目立って紹介されていました。
   
   これは、頑張ったらご褒美を与える仕組みであり、そのご褒美は、
   すぐに食べられる「果実」のようなものと考えました。

  ②タネというエサ
   果実は、タネを蒔き、育てなければできない。
   ご褒美の果実は、
    社員一人一人が考え、行動し、お客様から選んでいただいた結果
   であり、一見、会社からエサとしてもらっているように見えるが、
   実は自分達がタネを蒔き、育てた結果の成果、つまり「儲け」の一部
   です。

   未来工業では、自分で考え、行動することを徹底している。
   タネは、適当に蒔いて、水を与えていれば、一応は実になるが、様々
   なアイデアを考え、すぐに試してみることで、より美味しい価値のあ
   る実となる。
   
   山田塾長の話のなかで、「まかせることもエサ」というお言葉があり
   ました。
   社員一人一人が、考え行動するとは、タネは渡すが、どう育てて、
   どうお客様に売るかは、自分達で考えなさい。
   よい果実を育てて、高く売れば「儲かるぞ」、そしてみんなでその成
   果を分けようという風に感じました。

  ③もう一つのエサ(よい土地を提供する)
   未来工業では、もう一つのエサとして、社員が働きがいをもてる環境、
   会社風土の形成があると思います。
   社長はよい土地を提供し、その土地をどのようにして良い農場にして
   いくかはやはり社員が考え、行動する。つまり、戦術面は社員にまか
   せています。
   良い農場=会社そのものであり、社員一人一人が自分の会社で頑張り
   たい! という想いの本質につながっていると感じました。

  ④社員一人一人が自分の役を演じる
   社長は、土地、タネを提供するが、土地をどのように耕すか?、タネ
   から果実になるまでの育て方、顧客への売り方は社員にまかせる。そ
   の結果、儲けを得られ、より多くの分け前を得ることができる。
   つまり、他人まかせではなく、自己責任(自分達が主役)を前提とし
   ています。
   
   未来工業の「考える、考える」という全社で共有している理念は、社
   員一人一人が未来工業劇団の一員として最高のパフォーマンスを出す
   ことによって、より多くの観客から拍手喝采をうけ、それが自分達の
   やる気と一体感につながっているのだろうと感じました。
  


Posted by ふくおか未来塾事務局 at 11:26Comments(0)講演・活動報告

2011年09月15日

ふくおか未来塾第2期始まる

山田昭男塾長の訓え 報告者/石川元則

6月20日、我が「ふくおか未来塾」第2期の開講である。
 
昭和6年生れの山田昭男塾長(未来工業・創業者)は相変わらずお元気に講演するし、懇親会でも胸襟を開いて皆と話す。その食欲と話す力にもまた驚く、のである。その前に、丁度期日が重なったのが「茂吉商店・モキチ&パートナーズ」創業10周年記念日。

外山茂吉社長と中尾賢一郎・取締役とに山田さんと未来塾の話しをしていた。
第2期の始まりを告げると、創立の式典と一緒に茂吉商店会議室で開いてはどうか、との提案があった。私はこのことを貞池龍彦塾頭(アビリティキュー社長)へ相談する。しかし、やはり両方の節目である式典をごっちゃにはできないだろう、と話し合う。だが、ここは少し早めに山田さんに来福願って、記念講演をすることはできる。それで、貞池さんからお願いし、16時から茂吉商店で話された。

内容は、若い社員たちへ情報収集の有り方、新聞からの情報収集、社会の動きの本質を知れ、などとユーモアを含めて、訓えた。不景気風に吹かれるな、中小企業に不景気などはない、とも。

本日の開講式には遠く京都から初参加の出雲千虎さん(出雲千こ社長)の姿もあり、積極的に手を挙げての質問も出た。新しいメンバーが増えると活気が湧く。これには貞池塾頭も喜んだし、私たちも嬉しい。

新受講生は他に、野口健二(ネオス社長)・西村智(ブレーンコスモス社長)・坂田道亮(モーブル副社長)・古谷伸(ゼコー勤務)・栢野克己(九州ベンチャー大学・主宰)ら、加えて17名ほどが参加した。

先ずは、第1期の西依有一(福岡ビル開発・社長)から1期を終えての報告があった。

未来塾で学んだことは、出来ることはやってみること。すると社員たちが明るくなった。ここから本気になって「働きやすい会社づくり」と「後継者づくり」をやると。そのためにガラス張り経営にし、徹底的に清掃で会社を変える、と決意を語った。

塾長も本音を語る。

お客様は納得すれば高くとも買ってくれる。買いたいと思わせるにはどうするか。いかに高く売るか。価格競争に打ち勝つには少しでも“差別化”することではないか。いいモノを安くという世界は中小零細企業にはない。

未来工業は創業から46年、先に放送された「カンブリア宮殿」でも大いに村上龍・小池栄子を笑わせ、驚かせた。山田さんのサービス精神と本領発揮、そこまでヤルのかと思わせたに違いない。

演劇青年は深く人間を観察し、案に、したたかに社員のヤル気を引き出している。  


Posted by ふくおか未来塾事務局 at 10:48Comments(0)

2011年09月15日

ふくおか未来塾サンセットクルージングの報告☆彡

体験クルージング 報告書



日時 平成23年9月2日18時30分集合

場所 福岡市ヨットハーバー

内容 暴風警報発令により中止



所感 万全の安全対策を取り実施しようとしましたが

    台風12号(965hPa)の接近に伴い

    北の風 15m/sを越す風となり

    勇気を持って中止といたしました。

    尚、懇親会は実施し内山塾生のお誕生日を

    祝いました。




※ 写真は暴風の海をバックに残念がる参加者

  


Posted by ふくおか未来塾事務局 at 10:36Comments(0)お知らせ

2011年08月13日

未来塾★納涼サンセットクルージング

日 時 9月2日 18時30分小戸ヨットハーバー集合 西区小戸3-58-1
懇親会 竹乃屋 姪浜店 西区姪浜駅南2-25-43 電話092-894-3535
日 程 18:30 ヨットハーバー集合
     18:40 ナイトクルージング
     19:20 タクシー移動
     19:40 懇親会
     21;30 解散
参加費 4500円
締め切 8/29まで
※スカート、ハイヒールはNG
お問いあわせは菅原まで090-1084-6546  


Posted by ふくおか未来塾事務局 at 21:34Comments(0)お知らせ

2011年08月09日

第2期第3回 ふくおか未来塾報告



山田塾長は急用で参加ができなくなりました。

従って、今回も自習ということになりました。

予定通り、5名の自己紹介からスタートしました。

今回は坂田さん、元永さん、佐藤さん、是永さん、出雲さんです。

その後、「日本一短い年間労働時間1640時間で儲かるのはなぜか?」の講演テープを見て

全員でディスカッションを行ないました。

議論の中心になったのは「サービス業における時間外労働」について

「サービス業で実際に時短が出来ている会社はあるのだろうか?」

「残業はさせないとトップが決意することが必要」

「感動をいかに与えるかがテーマなので、時間に視点を当てる必要はないのでは」

「仕事にムリ、ムダ、ムラがあるのではないか。見える化に取り組んではどうか」

「いかにモチベーションを高めるかが課題。社員が感動をすれば時間に関係なく働く」

「サービス残業は違反だ。違反をしてまで社員を働かせてよいのか」

など、他にもたくさんの意見が出されました。

また、出雲さんは「提案制度を取り入れ、賃金の見直しも行なった」

昨年、未来工業の見学に参加した後に提案制度を取り入れた内山さんも

「未来工業の提案用紙を元に独自のモノを作ったらよく提案が出るようになった」

と、それぞれ実践報告がなされました。



塾頭の貞池より

私たちが勉強をする未来イズムの一つに「人を感動させ動かす」というのがあります。

塾長は人を動かすにはまず感動をさせなければならないと教えてらっしゃいます。

どうしたら社員が喜び、そして動くのか。

それを考えるが社長の仕事だとおっしゃいます。

そこで未来工業ではこんな取り組みをしているよと実践例をいくつも上げて教えて下さいます。

しかし、塾長は未来工業のマネをしなさいとはおっしゃいません。

そこを取り違えると「山田さんのマネをしたら会社が潰れる」という発言になるのです。

私たちは未来イズムの本質に学び、それを実践をし、良い会社にしていくことを目的に学んでいます。

みなさんは社員を感動させるためにどんなモチを与えていますか?

次回以降、みなさんの配っているモチの話をしましょう。

お知らせ2つ☆彡

★菅原さんより以下の提案がありました。

9月2日か9日の金曜日18時ごろより博多湾サンセットクルーズを行います。

参加は自由。終わったら、姪浜の竹乃屋で暑気払いをします。

詳細はメールでご案内をします。

★未来工業見学ツアー

10月7日(金)8日(土)に行います。

詳細は追ってお知らせしますので日程だけ押さえてください。

塾生以外の方で上記イベントに参加されたい方はお気軽にお問い合わせください。




  


Posted by ふくおか未来塾事務局 at 14:55Comments(0)講演・活動報告